2. 種を集める
この小さなルイボスの種は、さやが開くとすぐに散らばるので、集めることが非常に困難です。 初期の収集者たちは、湿らせたマッチ棒を使ってこれらを一粒ずつ集めていました。
種を集めることの難しさから、1900年代初期にルイボスの種の価格は高騰し、重量1ポンドあたりで85イギリス・ポンド、マッチ箱に詰められた種は5イギリス・ポンド(今日の価値で約7000ランドに相当)までに達しました。
この問題に対する一つの突破口は、小さな虫によって開かれました。
オロフ・バーグ(Olof Berg)の園地で労働者として働いていたトラインキー・スワルツ(Tryntjie Swarts)と彼女の夫ハンス(Hans)は、この種を集めて巣に運んでいた蟻がいることに気づきました。 二人は巣の中に大量の種を見つけたのです。
種は、これ以外にもいくつかの予想外の方法で集められていました。
その一つには、ナールダウズバーグ(Nardouwsberg)山脈に住んでいたピート・ファン・ライン(Piet van Rhyn)の方法があります。彼は、隣人の作物をついばむクリムネサケイという鳥を、常習的に銃で撃ち落としていました。 ファン・ラインは、この鳥の砂嚢を切り開き、鳥が好んでいたと思われるこの種を取り出して、ナールダウズバーグの農家に売っていました。
種が容易に入手できるようになると、山の高地の平坦な場所にある、既に耕作中の農地にも多くの農家がルイボスを植え始めました。
今日、これらの灌木の農地は移動し、ルイボスの木の新しい苗床と次世代の耕作のために、種は手で採取されています。